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歯周病 |
歯周病とは? |
歯周病菌の感染によって、歯の周りの骨や軟組織が慢性的にゆっくりと痩せてゆき、
さらに、その細菌は、心臓・肺、動脈血にのって全身に影響を及ぼす病気です。
食習慣や喫煙によっても、さらに悪化し、女性や高齢者は特に注意が必要です。
統計によると、「日本人の25歳以上の男女で、80%を超える方が歯周病」と
言われています。(平成17年歯科疾患実態調査 厚生労働省) |
女性と歯周病 |
女性の方はホルモンのバランスや体調の変化で
歯周病にかかりやすくなります。 |
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思春期と歯周病 |
初潮を向かえ、月経の度に歯肉に炎症がおこりやすくなります。 |
妊娠と歯周病 |
妊娠中に歯周病になると早産の率は、7倍にもなるというデータがあります。 妊娠性歯肉炎エプリースなど、歯茎が敏感で腫れやすくなるのも原因です。 |
更年期と歯周病 |
更年期には女性ホルモンが減少し、骨密度が低くなり骨粗しょう症になりやすくなります。 歯を支えている顎の骨も弱くなり、唾液が少なく口が渇きやすくなったりすることも 歯周病の原因です。 |
高齢者と歯周病 |
老化により、歯肉が弱くなることで歯周病菌は炎症部分から 血管の中に入り、体中の組織に入り込んで血栓を作ったり、 血管を細くしたりします。 歯周病にかかっている人が心臓発作、脳卒中を起こす 危険度は高く、動脈硬化もあることが分かっています。
高齢者にとって食事は極めて大きな問題で歯周病により、 歯を失うことが多くなり、食事機能を回復する治療が 必要とされます。 |
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タバコと歯周病 |
タバコには多くの有害物質が含まれており、 歯周病とも大きな関わりを持っています。 歯茎の組織を傷つけ、組織が治ろうとするのを遅らせます。 また、歯周病の進行が早まり、止血する自覚症状が 出にくいことが特徴です。 |
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歯周病の診療方法 |
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口腔内の基本検査、歯周病菌遺伝子検査(PCR法・簡易法)、 殺菌と消毒(PMTC)、歯石を機械的に除去(Sc)、外科手術 (ENAP.Fop)や抗生剤の投与(AZM)、細菌が繁殖しにくい 形態のクラウンやブリッジ、特殊義歯等に交換して、定期的な メンテナンス(Recall Sys)を行います。 |
PCR法(Polymerase Chain Reaction法) |
PCR―インベーダー法で、感染している歯周病菌を特定することができます。 (検査に日数がかかります。) |
簡易法(酵素活性測定法) |
解析セットを使い、プラーク内の歯周病菌の定量測定を簡単に検査することができます。 (数分で検査することができます。) |
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning) |
歯面のバイオフィルム(細菌コロニー)を機械的に除去する。 歯周病の症状が軽度(P1)もしくは、メンテナンスに移られた方に行います。 |
Sc (Scaling) |
歯面からプラークと歯石を機械的に除去すること。 超音波スケーラーと手用スケーラーを併用して行います。 痛くありません。 |
ENAP (Excisional New Attachment Procedure) |
Scでの効果が低い場合に選択する、歯周外科手術です。 無痛麻酔をします。 |
Fop(Flap Operation) |
Scでの効果が低い場合に選択する、歯周外科手術です。 無痛麻酔をします。 |
AZM(Azithromycin Hydrate) |
歯周ポケットにいるAa菌やPg菌などの嫌気性グラム陰性菌をこの抗生剤で 減らすことができます。 |
Recall Sys(Recall System) |
歯周病は再発することがよく有りますので、
定期的(患者さんよっては1ヶ月〜6ヶ月)に経過を確認します。
診療が終了して半年が過ぎますと、ハガキでリコール検診(定期検診)の
お知らせをいたします。 |
リコール検診(定期検診)で早期発見・早期治療 |
治療をした後、3ヶ月から半年などの一定期間が
経ってから再び、診察することをリコールといいます。
リコールは、症状が改善されているか、
また新たな病気にかかっていないかを確認するために
絶対必要です。
リコールのときは、病状の確認ばかりだけでなく、
ブラッシングの大切さを改めて認識したり、
プラークや歯石がたまっている場合には、スケーリング、
ルートプレーニングも行います。
長期的に見ると、リコールを行なっている人と
行なわない人では、歯を失う率に大きな差が出てきます。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)プロによるお口の清掃も行っています。
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